翻訳家になるために
翻訳の仕事のジャンル
実際に翻訳の仕事として需要のあるものとは、どういったジャンルのものなのでしょうか。
- 実務翻訳とは
- 実務翻訳は、「産業翻訳」「ビジネス翻訳」「技術翻訳」などとも呼ばれており、海外との情報交換を行うために、産業界で必要とされる翻訳のことです。経済や産業構造の国際化が進む中で、海外との文書のやりとりは、あらゆる業種、あらゆる業務レベルで増えているのが現状です。それは、一般的なビジネスレターから、会社案内、製品カタログ、マニュアル、仕様書、研究成果のレポート、特許関係の文書、内外政府に提出する書類、年次報告書、企画書、契約書、パンフレットなど多種多様にわたるものとなっています。また、企業は激烈な競争を勝ち抜くために、世界中から迅速に、そして大量な最新情報を得る必要があり、そこで活躍するのも実務翻訳者たちとなります。
- 出版翻訳とは
- 出版翻訳とは、外国の書籍を日本で出版するために行う翻訳のことを言います。非常に幅広いジャンルにわたりますが、このうち純文学については、時代背景や文学全般に対する深い理解や専門性が求められるために、専業の翻訳家だけでなく、外国文学の研究者や作家が手掛けることも少なくありません。そこで、純文学以外の文芸作品が、一般の出版翻訳家の主な活躍の場となっているのが現状です。その種類は、小説、ミステリー、ロマンス、SF、ホラー、ファンタジー、児童書、映画のノベライゼーション、ノンフィクションなどと多岐にわたり、こうしたエンターテインメント的な文芸の世界は、出版点数も翻訳書中で群を抜いています。
- 映像翻訳とは
- 放送、映像翻訳はメディア翻訳とも呼ばれます。報道から娯楽、バラエティーや音楽、芸術といった幅広い分野で、正確でタイムリーな情報の伝達を手助けするのがメディア翻訳の仕事です。まずは活字メディアですが、具体的には新聞や雑誌記事の翻訳になります。特に雑誌はメディア翻訳者の主な活躍の場の一つです。そのジャンルも、政治経済から、科学、自然科学、ビジネス、金融、エンターテインメント、ファッション、スポーツと多岐に渡っており、優秀な翻訳者が常に求められているのが現状です。また例えば、音楽の世界では、洋楽の歌詞対訳に専門の翻訳者が活躍しており、また一方で、映画などの翻訳では、センスと専門技術が非常に重要となる翻訳を行っている現場もあるのです。